亀さんの陶芸教室奮闘記

昔から気になっていた陶芸、帰り道で見つけた陶芸教室に入会してみた。陶芸の知識も全くない親父が、これからどうなるのか楽しみに備忘録を残してみる。

練習あるのみ。

「土練り」3年、「ろくろ」10年と言うらしいが、週1回の陶芸教室通いでは、まだまだ先は長く、しばらくは、これの繰り返しと、気長に頑張る事にする。

 

今日も「菊練り」から「ろくろ」の練習。

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まだまだ菊紋が現れず。(泣)

 

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2個目(右側)のろくろ成形は、時間切れで自作トンボ(高さ15cm)に後1.5cm届かず。断面を切ってみると、まだまだ伸ばせそう。

ビアマグを作るためには、薄く高く伸ばす事になるが、ある程度の土の量が必要になると実感。

高さ方向に伸ばす時に、途中部分で薄くし過ぎると、下と上のバランスが崩れてフラつきだす。長く高く伸ばすのは初心者には難しい。

陶芸教室の週1回2時間では何年もかかりそうだが、次回も「菊練り」から「ろくろ」の練習とする。

自作ビアマグで美味いビールが飲める日を楽しみに、ひたすら練習あるのみ。頑張れ!

 

ビアマグを作る事にする

ビールを飲むのに、陶器のグラスで飲むと、普通のカップやグラスで飲むよりも美味しいと言われるので、それを実感し、より美味しく。を目標に、これから、ビアカップ、ビアマグを目標にしてみる。

ろくろ上達のカリキュラムでは、いきなり11番目ではあるが、夏に美味しいビールが飲めるように、目標として当面、頑張ってみたい。

 

ビールを継ぎ足してばかりでは美味しくないので、ビアマグは、それなりの大きさが必要とある。

ろくろ成形時の具体的な目標サイズのために「トンボ」を自作してみた。350mlの缶ビールを入れるビアマグとしては、本焼すると小さくなるので、ろくろ成形の段階では「トンボ」の高さは14〜15cm、幅は10〜11cmとしてみた。

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前回、ろくろ成形した湯呑みをトンボで計ってみると、高さが12cm程度で、まだまた低い事が分かった。これではビアマグとしては使えない。

でも、せっかくなので、前回のろくろ成形品は、久々に削り方を思い出すように削ってみた。

左側は削り前のイメージ、右側が削り後。

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削ってみると、ビアマグらしい感じにはなっている。

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削り後に2つに割ると、こんな感じ。
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まだまだ底部分の面積が狭く、これではビールの量が入らない。

厚みに差があるのは、削り方に問題があるらしい。削りもまだまだ、これから。

 

次回のろくろ成形では、底を広く、高さを高く、自作トンボで計りながら、頑張ってみたい。

 

ろくろ上達のカリキュラム

教室では「ろくろ上達のカリキュラム」と言うのがあるらしい。そこには、以下のステップが書いてある。

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これを見ると、土練りから、芯出しをして、先ず、杯引き50〜100個。その後に、汲み出し(くみだし)湯呑み50個。そば猪口ぐい呑み50個を作るようになっている。

どうも、湯呑みと言っても、お茶碗のような「汲み出し」と、筒形の「湯呑み」に別れるらしい。ネットで調べると、垂直に切り立ったような湯呑みは「切立(きったち)湯呑み」と呼ばれるらしく、表現が面白く気に入った。

全てのろくろ成形を順番にマスターするとなると、かなりの時間がかかりそうで、週一回の親父としては、当面、切立(きったち)湯呑み、ビアカップを目標にして、菊練り、ろくろ成形に専念してみる。

 

「菊練り」は、相変わらず難しい。新人スタッフの話では、陶芸学校では2ヶ月間、朝から晩まで毎日のように菊練りをやらされるらしく、如何に大事かと言う事のようです。

「土練り」3年。

陶芸教室で「土練り」だけでは終われないので、サポートしてもらい慣れて行きたい。

 

頑張って、ろくろ成形をする。(写真撮影は師匠がしてくれた。感謝!)

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改めて、背の高い筒形の湯呑みは、手が底まで入れずらいし、成形する高さも長く、初心者には難しい。

ろくろを回しながら「シッピキ」と言う糸で、湯呑みを切り離すのは少し慣れて来た。

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完成品を二つに切ると厚みが均一ではない。

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まだまだ先は長いが、何故か楽しい。

 

不思議と土を触る事で気持ちが集中して落ち着くように思う。子供の時は粘土遊びをするが、ストレス多い現代人には、週末陶芸は良いのではと感じる。

 

焼き上がった

前々回、前回と釉がけした湯呑みが焼き上がった。

「黒マット釉」と「白マット釉」の2種類の釉薬を使った湯呑みが、こんな感じ。

本焼前

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本焼後

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「マット釉」を湯呑みの外と内の色を変えて釉がけしたが、湯呑みの口の部分は、二重がけになり、釉薬が付きにくいと言う事だったが、確かに白と黒の斑らになり、白色と黒色が故に、かなり妖怪的で気持ち悪い出来でした。(苦笑)

これで、焼酎を飲んでもかなり不味そう。(泣)

「マット釉」は、光沢が抑えられて良い感じの色になっているが、二重がけが予想よりも馴染まず、流れてなくて、改めて「マット釉」は流れないんだと実感。

無難に1種類の釉薬が良かったかも。

まあ、出来としては残念ではあるが、釉薬の選び方や釉がけの方法やテクニックなど、これからの良い基準になりそうで、前向きに考えて次を頑張ります。

 

一方で、前回「白萩(しらはぎ)釉」をベースにした、3つの作品の焼き上がりは、こんな感じ。

本焼前

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本焼後

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焼き上がり後の変化が良く分かる。二重がけした釉薬の種類で、こんなにも焼き上がりが違うのかと、驚きでしかない。

かなりいい感じで、湯呑みの内側、外側に、二重がけしたそれぞれの釉薬が馴染みながら綺麗に流れている。

 

「白萩釉」に「青銅釉」は湯呑みの上の部分だけを少し二重がけしただけなのに、こんなにも流れていた。

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「白萩釉」に「飴釉」。こちらも独特の流れ方で予想以上に流れている。

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「伊羅保(イラボ)釉」に「白萩釉」。こちらは、内側に釉薬が流れない掛け方をしたが、外側にもそれほど流れていない。

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下地に溶けやすい「白萩釉」を使った二重がけは、何とも言えない焼き上がりになっており、改めて「マット釉」と全く違っていた。

こちらは自画自賛、素晴らしいの一言。(笑)

 

釉薬の種類は多く、それぞれの釉薬の特性や、掛け方もいろいろな方法があり、まだまだ発見は続きそうです。

一連の作品作りは、陶芸の楽しさ、奥深さを実感する事が出来た。実際に色が付いて焼き上がると、陶芸の楽しさが益々良く分かる。

リタイヤ後の親父には、良い趣味の一つになりそう。楽しみになって来ました。

スタッフの皆さんに感謝です。

 

釉薬の二重掛け

今日は残り3つの湯呑みに釉がけする。

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両サイドの2つは、ろくろ成形だけで削りが出来なかった出来損ないの湯呑みを、山川さんが削ってくれた。

縄文土器としか思えない出来の成形品を、これほどまでに綺麗に削り、見た目に綺麗な形にするところが、さすがプロ、師匠です。

 

この3つを、それぞれ違う釉薬で二重がけしてみる。

ベースは白色にしたくて、二重がけのサンプル品で下地に多かった「白萩(しらはぎ)釉」を使う事にした。

「白萩釉」は、白土(左側)と赤土(右側)で、こんなに色合いが変わるらしい。

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二重がけの下地として「白萩釉」を使うと釉薬が良く流れるらしい。自然な白色だったので、今回は3つとも「白萩釉」をベースにして、それぞれに別の釉薬を後から釉がけする事にした。

一つ目は「白萩釉」を全体に釉がけした後に、湯呑みの上の部分だけを「青銅釉」の釉薬に漬け、もう一つも同様に、上の部分だけを「飴釉」の釉薬に漬ける。この二つは高台付近は釉がけしない事にした。

 

先ず、湯呑みの中に「白萩釉」の釉薬を入れ、素早く湯呑みを回しながら釉薬を内側に付けるが、なかなか難しい。途切れると内側に釉薬が付かない。2回釉がけすると綺麗にはならないらしく、釉がけは一瞬の緊張。ここポイントかも。

次に「青銅釉」と「飴釉」の釉薬に、それぞれの器の上の部分だけを漬ける。

釉薬の二重がけは、あまり時間を空けずに釉がけするのが良いらしい。

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二重がけの釉薬が、どのように流れるのか焼き上がりが楽しみです。

 

残り一つ、縄文土器ライクの湯呑みは、湯呑みの中と上の部分は「白萩釉」にして、外側下だけを別の釉薬にする。

外の釉薬は「伊羅保(イラボ)釉」と言うのを選んだ。「伊羅保」は、ネットで調べると、高麗茶碗の一種で、器の表面がイボイボ、また手触りがイライラしていることから、この名があると記載されている。出来上がりが楽しみ。

 

釉薬の掛け方は、飲み口から湯呑みの中迄が、白ベースの「白萩釉」にし、外側に「伊羅保釉」をかけて、二重がけで「白萩釉」が外側だけに流れるようなイメージ。

先ず、湯呑みの中に釉薬を入れ内側を釉がけする。乾いたら湯呑みの上を持って、湯呑み下から「伊羅保釉」に漬ける。最後に、逆さまにして、もう一度、上の部分を「白萩釉」に漬ける。

ちょっと、サンプルと釉薬のバランスが違うが、綺麗に出来た。

どう流れるのか?こちらも楽しみになる。

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今日は、これで終了。 

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焼き上がりが楽しみです。

 

3ヶ月が経ち、陶芸の一連の流れを感じる事が出来た。スタッフの皆さんには感謝です。

削りの手法では、形はいろいろ綺麗になるし、釉薬は複雑にして奥も深く、面白さがある。

 

やはり改めて「土練り」と「ろくろ成形」に、もっと時間を使って慣れないとダメだな。。と言う印象でした。

次回からは、ろくろで作っては、厚みを確認するなど、焦らずいろいろ成形してみたいと思います。

 

2種類の釉薬

前回、釉がけした湯呑みが焼き上がった。

綺麗なブルーに焼き上がっていて、感激。

やはり少し小さくなっていたので、湯呑みと言うより、日本酒を飲むのに良い感じである。(笑)

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良く見ると、表面にプツプツとした跡があり、これは釉薬をかけた後で、しっかりと指で擦って見栄えを良くすると少なくなるらしい。慣れて来ると、このプツプツ感が気になるらしいが、初の釉がけなので、これで十分、感激でした。

釉薬は、いろいろあるので楽しみになるが、ゆっくり進めて行く事にする。

 

今回は背の高い湯呑みにも釉がけしてみる。先ず水に濡らしたスポンジで綺麗にホコリをとる。

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釉薬サンプルを見ながら、前回は1種類の釉薬だったが、今回はシンプルに白と黒の2種類の釉薬を使って、湯呑みの中と外の色を変える事にした。

先ずは、分かりやすい「白マット釉」と「黒マット釉」を使う事にした。釉薬にも相性があり、この組み合わせは良いらしい。

 

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赤く見えるが、焼き上げると黒になるらしい。

 

内と外の境目の飲み口のところは、釉薬が2種類かかる二重がけの部分になり、釉薬が流れ落ちるらしい。

釉薬が流れる部分を、湯呑みの内側にして、外側は流れない掛け方にする。

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先ず、湯呑みの中に、尺で釉薬を入れて、湯呑みを回しながら下にして、釉薬が内側に全部かかるようにしながら、くるりと回しながらバケツに戻す。出来るだけ早く動作するのが良いらしいが、少し長く釉薬に付けた印象。

 

乾いたら、釉薬のバケツに湯呑みを逆さまにして、湯呑みの中に空気を入れた状態で、釉薬の中に湯呑みを押し込みながら漬ける。

今回は、高台に撥水剤を付けなかったので、高台の手前まで浸けた。

1つは、中が黒マット釉、外が白マット釉、もう1つは内外を逆の色にしてみた。

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このままでも良かったが、しばらく乾かしてから、やはり高台部分もそれぞれの釉薬に漬ける事にした。

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一部、釉薬が厚くなっている。この差が焼き上がりに、どうなるのかも楽しみ。高台の底はスポンジで釉薬を綺麗に拭き取る。

 

湯呑みの内側に、釉薬の固まりがあったが、これは釉薬の混ぜ方が不十分だったようだ。

また、しばらくすると二重掛けになる部分の釉薬にヒビが入り、剥がれ落ちるところが出来たので、釉薬ハケで盛るようにして補修した。釉薬が厚くなるからだそうで、特に口の部分は陶器が薄くなると釉薬が染み込みにくいらしい。

釉がけは、薄く手早く進めるのが大事そう。まだまだ、これから。

 

釉薬のゴツゴツした部分を削り、今日は、これで完成。後は、本焼きをしてもらう事にした。

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釉薬の二重掛けは色合いが複雑になり、流れ落ちて光沢が出来たりするし、剥がれ落ちる場合もあるらしく、かなり難しそう。

次回は、残った湯呑みを、釉薬の二重掛けに挑戦してみる。

 

今日は、出来立てのトルコブルーの湯呑みで、日本酒を飲む。湯呑みに口を当てると、かなり滑らかで、お酒が柔らかく感じる? 

まあ、そんな気がした。(笑)

 

初 釉薬

いよいよ、今日は釉がけ。

前回迄の素焼きの各種湯呑みを、まとめて釉がけするが、初めてなので何回かに分ける事にした。

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釉薬の種類が多く、本焼き後のいろいろな色のサンプルが置いてある。

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改めて、土の種類により同じ釉薬でも色合いが全く違う。釉薬も1種類にする場合や2種類を使う場合などで全く違うし、釉薬の粘性により流れる感じとかも違うらしい。これで、また焼き加減により印象が変わる訳で、同じような器を作る事が出来るとは思えず、改めて、陶芸の深さを実感する。1年で、どこまで分かるようになるのか。

 

先ずは、夫婦湯呑み(私が勝手に夫婦と言ってるだけだが)に同じ1種類の釉薬を使ってみる事にした。

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先ず、素焼きの湯呑みを、サンドペーパーでゴツゴツした部分を削る。

削りカスが器に付いていると釉薬の付きが悪くなるそうで、水に付け絞ったスポンジでしっかり拭き取る。削りカスが付いた手で器を触らないように指摘される。

確かにスポンジでは拭き取りにくいので、エアースプレーとかで出来ると便利ではと思った。

撥水剤を高台の底だけに塗る。炉の中で引っ付かないようにするため、底には釉薬が残らないようにする必要があるらしい。

 

釉薬は何が良いか分からないので、サンプルが鮮やかな「トルコブルー」にしてみた。

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釉薬のバケツを良くかき混ぜ、右手で高台を持ち、垂直に漬けて、手前に回しながら上に上げる。しばらく高台を上にして持ち、乾くのを待つ。30秒くらいだろうか、みるみる間に乾いてくる。指で持った部分は釉薬が付いてないので、あとで筆で盛るように塗るらしい。

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釉薬は一瞬の集中。

 

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しばらくして全体が乾くと、ヘラで余分な所を削ったり、指で擦ってボコボコな所、ぶつぶつなところを綺麗にする。

強く撫でると釉薬が剥がれる。剥がれた部分をまた筆で塗る。拘ると面倒になりそう。

 

今日は、この夫婦湯呑み2つを釉がけしてみた。

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丁度、この日は本焼きするらしく、炉に入れて貰った。1230度の高温の酸化焼成との事。

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来週には焼き上がっているとのことで、かなり楽しみ。

次回も、また違う釉薬を使う予定。

益々、面白い。