いよいよ、今日は釉がけ。
前回迄の素焼きの各種湯呑みを、まとめて釉がけするが、初めてなので何回かに分ける事にした。
釉薬の種類が多く、本焼き後のいろいろな色のサンプルが置いてある。
改めて、土の種類により同じ釉薬でも色合いが全く違う。釉薬も1種類にする場合や2種類を使う場合などで全く違うし、釉薬の粘性により流れる感じとかも違うらしい。これで、また焼き加減により印象が変わる訳で、同じような器を作る事が出来るとは思えず、改めて、陶芸の深さを実感する。1年で、どこまで分かるようになるのか。
先ずは、夫婦湯呑み(私が勝手に夫婦と言ってるだけだが)に同じ1種類の釉薬を使ってみる事にした。
先ず、素焼きの湯呑みを、サンドペーパーでゴツゴツした部分を削る。
削りカスが器に付いていると釉薬の付きが悪くなるそうで、水に付け絞ったスポンジでしっかり拭き取る。削りカスが付いた手で器を触らないように指摘される。
確かにスポンジでは拭き取りにくいので、エアースプレーとかで出来ると便利ではと思った。
撥水剤を高台の底だけに塗る。炉の中で引っ付かないようにするため、底には釉薬が残らないようにする必要があるらしい。
釉薬は何が良いか分からないので、サンプルが鮮やかな「トルコブルー」にしてみた。
釉薬のバケツを良くかき混ぜ、右手で高台を持ち、垂直に漬けて、手前に回しながら上に上げる。しばらく高台を上にして持ち、乾くのを待つ。30秒くらいだろうか、みるみる間に乾いてくる。指で持った部分は釉薬が付いてないので、あとで筆で盛るように塗るらしい。
釉薬は一瞬の集中。
しばらくして全体が乾くと、ヘラで余分な所を削ったり、指で擦ってボコボコな所、ぶつぶつなところを綺麗にする。
強く撫でると釉薬が剥がれる。剥がれた部分をまた筆で塗る。拘ると面倒になりそう。
今日は、この夫婦湯呑み2つを釉がけしてみた。
丁度、この日は本焼きするらしく、炉に入れて貰った。1230度の高温の酸化焼成との事。
来週には焼き上がっているとのことで、かなり楽しみ。
次回も、また違う釉薬を使う予定。
益々、面白い。